頻出分野・テーマはコレだ!

 
看護師国試は、各出題分野から均等に出題されるわけではありません。240問中30問以上出題される分野もあれば、1問も出ない分野もあります。つまり、出題されやすい分野(高配点の分野)を把握して対策を練ることが、効率的な国試対策の進め方なのです。
では、実際によく出題される分野・テーマは何なのか、出題基準が大きく変更された第99回以降の国試分析結果をもとにみてみましょう。
 

必修問題の分野別出題数

●第109回国試では「脳・神経疾患」の分野が例年よりも多く出題されました。一方、毎年全体の約50%を占めている「基礎看護学」と「健康支援と社会保障制度」の分野は変わらず多く出題されていました。
●多少のブレはありますが、過去平均と比較しても出題傾向はほぼ変わっておりません。
 

 
必修において最も重要な分野は、「基礎看護学」「健康支援と社会保障制度」だということが顕著に現れていますね。次に、それらの分野のなかでは何がよく問われているのか詳しく見てみましょう。

 

「基礎看護学」と「健康支援と社会保障制度」の頻出テーマランキング

以下は過去11回(第99回~108回、第103回追試を含む)の必修問題における頻出テーマ・出題数のランキングです。

基礎看護学

順位 テーマ(RBコード※) 出題数
1位 医の倫理/看護の倫理 8問
2位 輸液 7問
2位 酸素療法 7問
2位 浣腸 7問
2位 罨法 7問
2位 マズローの欲求段階説 7問
7位 採血 6問
7位 吸引 6問
9位 コミュニケーション 5問
9位 褥瘡 5問
9位 経腸栄養療法(経鼻経管/胃瘻・腸瘻) 5問
9位 注射(皮内・皮下・筋肉内・静脈内) 5問

※RBコードは、メディックメディア独自の国試分析基準で、 レビューブック(RB)の目次と対応しています。

健康支援と社会保障制度

順位 テーマ(RBコード) 出題数
1位 介護保険制度の概要 10問
1位 保健師助産師看護師法 10問
3位 医療保険制度の概要 7問
3位 国民健康・栄養調査 7問
5位 医療法 5問
5位 世帯構造 5問
5位 人口構成 5問
5位 死因/死因別死亡統計 5問
5位 平均寿命 5問

 
 

一般・状況設定問題の分野別出題数

●例年「基礎看護学」「健康支援と社会保障制度」は必修と同様に多く出題されていますが、加えて「母性看護学」「精神看護学」「成人看護学総論」「小児看護学」「脳・神経疾患」なども多く出題されています。
●第109回では、頻出分野のうち、いくつかの分野で出題数が半減するなどの変化はありましたが、全体的にはこれまでと大きく変わらない結果となりました(下表)。つまり、国試で出題頻度の高い分野はある程度決まっているといえます。

 

 

一般・状況設定問題 分野別の出題数ランキング(190問中)

第99〜108回 第109回
1位 社(18問) 基(21問)
2位 基(17.7問) 社(18問)
3位 母(15問) 母(16問)
4位 精(14.9問) 精(14問)
5位 成(13.2問)) 成(13問)
6位 在(12.4問) 統(12問)
7位 小(12.2問) 小(12問)
8位 J(9.8問) J(12問)
9位 老(8.4問) D(11問)
10位 I(7.6問) 老(9問)
11位 統(6.7問) B(7問)

 
分野別の出題数ランキングをみてみると、順位は多少前後していますが、よく問われている分野はおおむね同じです。次に、それらの分野のなかでも特に問われやすいテーマをみてみましょう。
 

主な分野ごとの頻出テーマランキング

過去11回(第99回~108回、第103回追試を含む)の一般・状況設定問題における頻出分野・テーマ・出題数は以下のとおりです。過去に15問以上問われている「産褥の経過」「統合失調症」などをはじめ、出題頻度の高いテーマは今後も出題が予想されます。

母性看護学

順位 テーマ(RBコード) 一般問題 状況設定 合計
1位 産褥の経過 3問 12問 15問
2位 新生児の生理 4問 10問 14問
3位 母乳栄養/授乳 4問 4問 8問
4位 新生児の看護 4問 3問 7問
4位 妊娠に伴う母体の変化 3問 4問 7問
4位 低出生体重児 4問 3問 7問
7位 妊婦の保健指導 2問 3問 5問
7位 セクシュアリティ/ジェンダー 5問 0問 5問
7位 分娩第1期 3問 2問 5問

 

精神看護学

順位 テーマ(RBコード) 一般問題 状況設定 合計
1位 統合失調症 3問 13問 16問
2位 精神疾患患者の家族支援 1問 13問 14問
3位 精神疾患患者とのかかわり方 8問 4問 12問
4位 社会復帰の支援 3問 6問 9問
5位 アルコール依存症 2問 6問 8問
6位 うつ病 4問 3問 7問
6位 せん妄 4問 3問 7問
6位 症状マネジメント 3問 4問 7問
6位 双極性障害(躁うつ病) 1問 6問 7問

 

成人看護学総論

順位 テーマ(RBコード) 一般問題 状況設定 合計
1位 術後患者の看護 5問 7問 12問
2位 がん疼痛コントロール 7問 2問 9問
3位 セルフケアの支援 8問 1問 9問
4位 ライフサイクルにおける発達と危機 8問 0問 8問
4位 終末期にある患者・家族の看護 3問 5問 8問
6位 化学療法 2問 5問 7問
6位 熱中症 1問 6問 7問

 

小児看護学

順位 テーマ(RBコード) 一般問題 状況設定 合計
1位 疾患・障害のある小児の家族への看護 3問 8問 11問
2位 検査・処置・治療を受ける小児の看護 4問 6問 10問
2位 運動・言語・心理社会的発達 9問 1問 10問
4位 疾患や入院が小児に与える影響と看護 4問 2問 6問
4位 川崎病 0問 6問 6問
6位 小児の糖尿病 1問 4問 5問
6位 離乳 4問 1問 5問

 

脳・神経疾患

順位 テーマ(RBコード) 一般問題 状況設定 合計
1位 認知症総論 8問 6問 14問
2位 パーキンソン病 4問 7問 11問
3位 頭蓋内圧亢進/脳ヘルニア 4問 6問 10問
4位 高次脳機能障害 7問 2問 9問
5位 てんかん 1問 5問 6問
6位 意識障害 2問 3問 5問

 

在宅看護論

順位 テーマ(RBコード) 一般問題 状況設定 合計
1位 継続看護 8問 13問 21問
2位 家族看護 9問 7問 16問
3位 訪問看護の制度 12問 0問 12問
3位 在宅における他職種連携 4問 8問 12問
5位 終末期の在宅療養者 3問 8問 11問
6位 療養環境 7問 2問 9問
7位 在宅での薬物投与 3問 4問 7問
7位 在宅人工呼吸療法(HMV) 2問 5問 7問

 

「頻出分野・テーマはコレだ!」のまとめ

●必修問題は、「基礎看護学」「健康支援と社会保障制度」の分野が多くを占める。
●一般・状況設定問題でも高配点分野は例年ほぼ決まっている。
●高配点分野のなかでも、よく問われるテーマもほぼ決まっている。

結論

「教科書や出題基準を最初から最後までなぞる勉強」ではなく、出題されやすい分野・テーマを意識することで、「効率的な国試対策」が可能となります。勉強を始めたばかりの学生さん勉強が苦手な学生さんでは、これらを意識して国試対策を進めることで効果的に対策をすすめられるでしょう。