QBN2019_web立読み
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胃gastric cancer■胃癌は局所で浸潤する以外に,血行性,リンパ行性,播●リンパ管を介し,リンパ●血管を介して肺転移や肝転移を起こす.さらに全身にも広がる.●上記のほか,臍部へがん細胞が播種しへそに腫瘤を形成することがある.A消化管疾患しょうまく●漿膜を破って,がん細胞が腹腔内に飛び散ることを腹膜播種という.QUESTIONBANK for nurse 2019 1回目2回目3回目 Wilms〈ウィルムス〉腫瘍 Schnitzler〈シュニッツラー〉転移 Krukenberg〈クルッケンベルグ〉腫瘍 Virchow〈ウィルヒョウ〉転移27A-2752問癌についての組合せで正しいのはどれか.1.腎臓転移 2.肝臓転移 3.卵巣転移 4.胃周囲リンパ節転移 転移様式と転移先の臓器の組み合わせについて,覚えておこう.(RB-A46)(RB-A43)×1 ウィルムス腫瘍は,腎芽腫とも呼ばれる小児腎悪性腫瘍である.好発年齢は2〜5歳頃である.胃癌との関連はない.(RB-小61)(RB-小62)×2 シュニッツラー転移とは,腹膜転移が女性ではダグラス窩■腸窩に生じたものを指す.○3 クルッケンベルグ(クルーケンベルグ)腫瘍は,消化器系癌を原発とし,卵巣に転移した腫瘍のことである.胃癌を原発としたものが圧倒的に多い.×4 ウィルヒョウ転移とは,左鎖骨上窩リンパ節転移のことである.【正答率】68.4% 【選択率】1:3.7% 2:5.2% 3:68.4% 4:22.7% ▼胃癌の転移様式性の3つの転移様式を持つ.に,男性では膀胱直正 解 3医療情報科学研究所 編:病気がみえるvol.1 消化器.第5版,メディックメディア,2016,p.120より改変■■種血行性転移肺転移肺転移肝転移最多最多肝転移播種性転移腹膜播種巣腹膜播種巣腹水(癌性腹膜炎)腹水(癌性腹膜炎)女性:ダグラス窩転移女性:ダグラス窩転移(シュニッツラー転移) (シュニッツラー転移)男性:直腸膀胱窩転移男性:直腸膀胱窩転移 リンパ行性転移節に転移していく.左鎖骨上窩リンパ節転移(ウィルヒョウ転移)●腹腔内から胸管を介して左鎖骨上窩リンパ節に至る経路で起こる.卵巣転移(クルーケンベルグ腫瘍)●両側性のことが多い.●播種性,血行性にも転移することがある.103A33A

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