看3-1版_WEB立ち読み
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●心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP):atrial natriuretic peptideNa+H2O●ホルモンが心臓や血管,腎臓に●自律神経系〔p.322〕が心臓や血管に作用し,血圧を調節する.●血圧変化に早急に反応し(秒単●血圧変化にゆっくりと反応し(分〜時間以上の単位),血圧を調節する.■神経性調節と自律神経系●神経性調節を担うのは自律神経系であり,交感神経系と副交感神経系からなる.⬇⬇(軽度)―⬆⬆収縮●交感神経系の興奮は血圧上昇を,副交感神経系の興奮は血圧低下を引き起こす.■液性調節に関係するホルモン●血圧調整に関するホルモンの働きは様々であり,血管に作用するものや,腎臓に作用して尿量の調整をするもの,また●心臓(主に心房)●腎臓でのナトリウム再吸収を抑制する.●アルドステロン分泌を抑制する.●全身の血管を拡張さ●副腎●心拍数を増やす.●心収縮力を増強する.●全身の血管を収縮さ●下垂体後葉●腎臓での水再吸収を●副腎●腎臓でのナトリウム●肝臓※ ●腎臓でのナトリウム●アルドステロン分泌を促す.●バソプレシン分泌を●全身の血管を収縮●視床下部に働きかけ,口渇感を引き起こす.バイタルサイン交副交副⬆ ⬇血圧静脈が収縮すると,静脈に溜まっている血液が押し出され心臓に戻ります(静脈還流量の増加).これは心拍出量の増加につながり血圧を上昇させる要因となります.Na+ナトリウムは水を引き寄せる作用があるため(浸透圧),ナトリウムが体内に再吸収されると水の再吸収も増え,循環血液量が増加します.これは1回拍出量の増加,血圧の上昇につながります.Na+■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■他のホルモン分泌を促進するものなどがある.位),血圧を調節する.心拍数心収縮力血 管血 圧血圧を上昇させるホルモンアルドステロン再吸収を促す.促す.アンジオテンシンⅡ名 称分泌する部位再吸収を促す.主な働き促す.させる.※前駆体のアンジオテンシノーゲンの分泌部位神経性調節作用し血圧を調節する.交感神経系副交感神経系バソプレシンアドレナリン・ノルアドレナリンせる.液性調節血圧を低下させるホルモン心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)せる.61■血圧調節システム●血圧を理解するうえでは,循環器系の調節システムを理解することが重要である.循環器系は大きく分けると,次の2つのシステムで調節されている.

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