看3-1版_WEB立ち読み

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豆知識血圧測定部位が心臓の高さと1cmずれると，血圧は0.78mmHgずれてしまいます．10cmずれると，ずれは7.8mmHgとなります．＊なぜなら重力の影響により，腕を心臓より高くした場合の血圧値は低くなり，腕を心臓より低くした場合の血圧値は高くなるからである．＊なぜならゆっくり加圧してしまうと，前腕にうっ血が生じ，4指の中手指関節が屈曲豆知識バイタルサイン7聴診器を当てる●肘窩で上腕動脈を触知し〔p.53〕，その場所に聴診器を血圧●患者さんに，測定中に話したり動いたりしないように●送気球の排気バルブを締める．コロトコフ音は低音のため，本来はベル面での聴取が適しています．しかし膜面を押し当てる方が，手技としては簡単であり，十分に聴取もできるため，臨床では膜面が用いられることが多いです．注意バルブは強く締めすぎないようにしましょう．ゆるめるときに一気に空気が抜け，測定を失敗する可能性があります．加圧時に，図のような徴候がみられることがあります（トルソー徴候〔助産師手位〕）．※手指は伸展しているこれは低カルシウム血症〔病⑧p.98〕の患者さんにみられることが知られています．カルシウムは細胞の興奮を抑える働きがあるため，低カルシウム血症と，加圧による虚血でカルシウムが末梢組織で不足すると筋肉が極度に興奮しやすくなり（テタニー），このような徴候が生じます．少しの間，動かずに静かにしていてください少し腕が締まりますね血圧の測定値に影響〔p.75〕を与える可能性があるためである．■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■　■■■■■■■■■■■■■■■■■■■なおトルソー徴候がみられた場合でも測定は続行して構いません．母指は内転同じ高さ調整する．必要であれば，肘枕などを用いる．当てる．伝える．上加えた圧力になるまで急速に＊加圧する．716腕の高さを調整する●腕の高さをマンシェットと心臓が同じ高さになるように＊8加圧する●触診法〔p.73〕で測定した収縮期血圧値に30mmHg以