kanmie2_WEB立ち読み_181106
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●B型肝炎ウイルス(HBV):Hepatitis B virus ●C型肝炎ウイルス(HCV):Hepatitis C virus ●ヒト免疫不全ウイルス(HIV):Human immunodefi ciency virus ●成人T細胞白血病ウイルス1型(HTLV-1):Human T-cell leukemia virus type 1*なぜならサイズの合わない手袋の使用で針刺し事故が増加するといわれています.●痛みやしびれを訴えたらすぐに抜●必要であれば専門医に診察してもらう.●適切な方法,時間で止血する必要があることを患者さんに説明する.●針で血管を探ったり,何●主要な神経の走行を把●針刺し事故の多くは,リキャップ時や廃棄時に起きています.しっかりと対策し,事故を未然に防ぎましょう.●HBV  ➡B型肝炎〔病①p.268〕●HCV  ➡C型肝炎〔病①p.273〕●HIV  ➡後天性免疫不全症候群〔病⑥p.322〕●HTLV−1  ➡成人T細胞白血病●状況により,予防薬投与が必要となることもある.●定期フォローを受ける.●所属部署管理者,医療事故担●自分自身および患者さんの感染症の検査結果を確認する.●大量の水で洗浄する.穿刺前に「しびれ感や痛みがあったらすぐに教えてください」と声をかけておくことも大切です.対処が必要です.る場合には,血液曝露による感染の危険があります.適度な圧迫もまない手袋の着用自分の手のサイズに合ったもの*を着用検査・診察〔病⑤p.184〕 などフムフム握する〔p.9〕.リキャップの禁止針の持ち歩き・手渡しの禁止 応急処置予 防度も刺したりしない.予 防速やかな針の廃棄対 処報 告当者へ速やかに報告する.対 処すぐに抜針針し,十分に観察する.万一に備えて,自己抗体価のチェックをしておきましょう.事故時の血液曝露量↓針刺し事故による感染で重要なウイルスと感染症4■神経損傷●神経は太い血管と並走しているため〔p.9〕,採血や注射の際には神経損傷に気をつける必要があります.●神経損傷の原因には,穿刺した針による損傷や,不完全な止血によりできた血腫による圧迫などがあります.●神経損傷は医療事故として問題になることも多く,予防が非常に重要となります.また,症状が出現したときは早急な■針刺し事故●針刺し事故とは,患者さんに使用した針を誤って医療従事者に刺してしまう医療事故です.その患者さんに感染症があ

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