kanmie2_WEB立ち読み_181106
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バラバラ●抜針した後に適切な止血が行われないと,血管壁から皮下へ血液が漏れ出し,皮下血腫を●皮下血腫は血管穿刺による合併症の中で最も多く,抗凝固薬を使用している患者さんや動●止血部位がずれてしまい,●圧迫が不十分だと,血小板●穿刺部位に血小板が凝集し,■血管迷走神経反応●血管迷走神経反応は,採血に対しての緊張や不安により生じると考えられており,採血に慣れていない若年者で多くみ●迷走神経の興奮が血圧の低下や徐脈を招き,その結果脳への酸素供給が低下することで,症状が現れると考えられて●直ちに採血を中止し,仰臥位に寝かせる.●バイタルチェックを行い,血圧が低下していれば頭部への血流確保のために下肢を挙上する.●気分不快,顔面蒼白,冷汗,悪心,●適切な声かけを行い,コミュニケーションを十分にとることで,採血に対する緊張や不安をやわらげる.●採血時に気分不快となった経験のある患者さんや,採血への不安が強い患者さんの場合,あらかじめ仰臥位で採血を行う.採血採血大丈夫ですよ大丈夫ですよ止血作用を低下させるワルファリンやアスピリンを使用している患者さんでは,20分程度の圧迫止血を行いましょう.止血成功みんなくっつけ!止められない!血腫止血失敗皮下血腫ができてしまったら,通常は血腫が自然吸収されるのを待ちます.痛みが強い場合は,冷湿布や鎮痛薬を使用し,神経圧迫症状を呈するような大きい血腫には,外科的に血腫を除去することも考慮します.■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■意識が改善し,バイタルサイン〔フィジp.22〕の安定がみられ,患者さんが「もう大丈夫です」と言っても,再発防止のため,15〜30分は安静にしていてもらいましょう.形成してしまいます.脈穿刺の場合に起こりやすくなります.られます.まれに穿刺前に生じる場合もあります.います.が凝集できない.症 状冷 汗悪心動 悸動悸などの症状が現れる.適切な止血表皮穿刺部位血管血小板止血される.予 防仰臥位血腫を招く止血圧迫が不十分顔面蒼白気分不快仰臥位も む血小板が凝集できない.対 処バイタルチェック下肢挙上3■皮下血腫

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