kanmie2_WEB立ち読み_181106
10/22

7〜10cm●駆血帯は,静脈血採血・注射時に適切に巻くことで静脈を怒張させ,穿刺を容易にします.●駆血帯にはゴム管や布製のベルトなどいろいろなものがありますが,ここでは特に知っておく静脈動脈●偽性高カリウム血症となるおそれがある.●出血斑やしびれが生じる.●動脈を圧迫し,静脈怒張がみられない.●出血斑やしびれが生じる.●穿刺の邪魔となり,不潔.■駆血帯駆血時間が長いと検査値に影響が出ます.駆血時間が1分以内となるように,駆血前にホルダーと針のセットをすませておきましょう.筋収縮が起きると,筋細胞からカリウム(K+)が細胞外へ遊出します.長時間駆血していると,末梢側で局所的にカリウム値が高値となり,偽性高カリウム血症となります.「クレンチング(手をグーパーする動作)」や「きつすぎる駆血」,「強く前腕をマッサージする」ことでも起こるので,注意しましょう.アルコール過敏症の患者さんには,ヒビテンⓇやイソジンⓇを用います.抜針後すぐに使用できるように,消毒綿は手に持つか,トレイなど清潔な場所に置いておきましょう.7〜10cm穿刺部位❶穿刺部位より7〜10cm中枢側に駆血帯を巻き付ける.駆血帯の端が下を向く❸上にある駆血帯を示指で下にくぐらせる.長時間巻くギュッ穿刺部位引っぱると外れる❹くぐらせた側を引っぱると外れる.偽性高カリウム血症けでなく,検体の溶血が生じる危険性があるからです.触知できる程度の強さで巻いて駆血する.べきゴム管の適切な巻き方について説明します.に消毒し,完全に乾燥するまで*待つ.*なぜなら乾燥していないと,十分な消毒効果が得られないだゴム管の巻き方❷両側を引っぱりながら,きき手の示指を交点に置く.正しくない例巻き方がきつすぎる104駆血帯を巻く●穿刺予定部位の7〜10cm中枢側を,末梢の静脈を5消毒する●消毒綿で穿刺部位を中心から円を描くようにして広め

元のページ  ../index.html#10

このブックを見る