RB保健師2023
8/24

●住民のニーズに基づくこと●適正技術の導入・地域資源の有効活用●住民参加●農業,教育,通信,建設,水利等,多分野間の協調と統合.6□② WHO憲章では,「到達することができる最高水準の健康を享受することは,人種,宗教,政治的信条,経済的あるいは社会的条件に左右されることのない万人の有する基本的権利のひとつである」としている.□③ 高齢化の進行,延命治療の発展,ノーマライゼーションの浸透などの背景により,現代の保健医療においては,疾病の治療とともに,生活の質(QOL)を高めることが健康問題を考えるうえで最も重要視されている.療環境の発展を目指した住民参加を基本とする総合的な保健医療活動である.□② アルマ・アタ宣言において,「西暦2000年までにすべての人に健康を」という目標のもと,プライマリヘルスケアは「人間の基本的な権利(基本的人権)である健康に関して格差や不平等は容認されるべきではない」という精神に基づいた理念として打ち出された.□④ 主に開発途上国における健康状態の改善を目指して提唱された概念であるが,地域住民が主体的に健康と生活を改善し,維持・発展させるという過程は,開発途上国だけでなく先進国の保健活動においても重要である.(RB看-社24)(公みえ3)(QB保-6)(RB看-社25, 26)(公みえ6)102A21□③ プライマリヘルスケアの4原則は,以下のとおりである公衆衛生看護活動の理念健康の定義□① 健康とは,単に疾病がないとか,虚弱でないということではなく,身体的・精神的・社会的に完全に良好な状態(well-being)である[世界保健機関(WHO)による定義,WHO憲章,1946年].プライマリヘルスケア□① プライマリヘルスケアは,1978年にアルマ・アタ宣言で提唱された,地域の保健医

元のページ  ../index.html#8

このブックを見る