QB保健師2023
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▼ 特定健康診査異常,高血圧といった動脈硬化の危険因子が複数重積している状態.●特定保健指導の対象者の選定(階層化),特定保健指導:97A3基本事項基本事項(p.196, 43歳の女性.特定健康診査で腹囲92cm,中性脂肪160mg/dL,血圧120/80 mmHg,空腹時血糖90mg/dLであった.服薬歴と喫煙歴はない.特定健康診査後の対応で適切なのはどれか.1.情報提供               2.積極的支援3.動機付け支援             4.医療機関受診勧奨特定健康診査・特定保健指導は,『高齢者医療確保法』に基づき,医療保険者の義務として実施されている.特定保健指導には,医療保険者全員を対象とした情報提供と,リスクの程度に応じて,動機づけ支援,積極的支援がある.×1 特定保健指導対象者の選定と階層化の基準によると,この事例は,女性で腹×2 囲90cm以上,中性脂肪150mg/dL以上,服薬歴・喫煙歴なし,という健診○3 結果から,動機づけ支援の対象となる.×4 医療機関での精密検査や治療を要するような健診結果ではないため,医療機関受診勧奨の必要はない. 根拠法令高齢者の医療の確保に関する法律(高齢者医療確保法)実施主体医療保険者(実施義務者)対象者40~74歳の医療保険加入者各種疾患の高リスク状態であるメタボリックシンドロームの早期発見により,糖尿病,高血圧症,脂質異常症等の生活習慣病の予防を図る.目 的【基本的な検査項目】•既往歴(質問票にて服薬歴,喫煙歴等を調査)•身体計測[身長,体重,BMI,腹囲(内臓脂肪面積)]•理学的検査(身体診察)•血圧測定• 尿検査(尿糖,尿蛋白)• 血液検査   脂質検査(中性脂肪,HDLコレステロール,LDLコレステロール)*1ガンマ   肝機能検査[AST(GOT),ALT(GPT),γ-GT(γ-GTP)]   血糖検査(空腹時血糖またはHbA1c検査)*2【詳細な検査項目】  心電図検査,眼底検査,貧血検査,血清クレアチニン検査(医師検査項目が必要と判断したものを選択)★★★正 解 3QUESTION BANK保健師 20231回目2回目3回目1121問195基本事項基本事項解法の要点解法の要点*1: 中性脂肪が400mg/dL以上や食後採血の場合には,LDLコレステロールの代わりにnon-HDLコレステロールの検査を行うこ*2:空腹時以外でHbA1cを測定しない場合,食直後を除き,随時血糖測定を行うことができる. ●メタボリックシンドローム:内臓脂肪の蓄積を基盤とし,脂質代謝異常,耐糖能197)参照.とができる.97A397A3

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