QB保健師2023
12/28

美び×5 継続期は,行動変容が6か月以上続いている時期であり,実行期よりもこの変化を持続する自信が増している.継続期の対象者に対しては,褒美などの強化や支援関係の充実,不健康な習慣へ逆戻りする環境の除去,問題行動の代替行動(より健康な行動)を学ぶなどの方法が有効である.喫煙の害を書き出すよう促すのは,関心期~準備期にある対象者への支援である. 401回目2回目3回目QUESTION BANK保健師 202340問解法の要点解法の要点基本事項基本事項 行動変容ステージモデル(変化ステージ理論) (RB保-30, 31)(公みえ8)禁煙指導において,対象者の行動変容のステージと指導内容の組合せで正しいのはどれか.2つ選べ.1.無関心期 2.関心期 3.準備期 4.実行期 5.継続期 行動変容のステージモデルは,5段階の各ステージにおける対象者の状況と位置づけを,具体的な事例に即した指導内容と併せて理解しておくことが重要である.×1 無関心期は,禁煙に関する情報不足か,過去の失敗体験から禁煙する気がない時期である.自分の喫煙と結び付いている行動様式を考えるよう促すのは,関心期~準備期にある対象者への支援である.×2 関心期は,禁煙することには関心があるが,行動に移すことには迷っている時期である.関心期の対象者に対しては,動機づけの強化や負担の軽減,意思決定の支援を行う.禁煙宣言書を作成するよう促すのは,準備期~実行期にある対象者への支援である.○3 準備期は,1か月以内に行動を起こす意思がある時期である.この時期にニコチン代替療法の情報を提供するなど,禁煙への障壁を低くすることは有効である.○4 実行期は,行動を変容して6か月未満であり,この行動を今後継続していくためのポイントとなる時期である.この段階の対象者に対して,禁煙できたを考えるよう助言することは,次の継続期へつながる指ときの自分への褒導として有効である. 自分の喫煙と結び付いている行動様式を考えるよう促す. 禁煙宣言書を作成するよう促す. ニコチン代替療法の情報を提供する. 禁煙できたときの自分への褒美を考えるよう助言する.12 喫煙の害を書き出すよう促す.ほう☆★★正 解 3,4 ●行動変容ステージモデル(変化ステージ理論):人の健康行動の変容や維持について示された理論である.対象者の行動変容を段階的にアセスメントすることにより,現在の段階に合った保健指導を行うことができる.プロチャスカ(Prochaska,J.O.)とディクレメンテ(Diclemente,C.C.)は,人の行動が変わり,それを維持するには,無関心期,関心期,準備期,実行期,維持期(継続期)の各ステージを移動して行動変容を起こしていくと提唱した.98P3198P31

元のページ  ../index.html#12

このブックを見る