QB保健師立ち読み
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指 標15~49歳の女性が,それぞれの年齢別出生率に従って子どもを生むと仮定した場合,1人の女性が生むであろう平均女児数である.「子どもを生むのは女性」であり,今の世代で女児がどれだけ生まれるかによって将来の人口の増減が左右される.(≦1.0…将来人口が減少)総再生産率0.70➡総再生産率に15~49歳の女性の死亡率を考慮して算出したもの.生まれた女児が,母と同じ年齢(子どもを生む年齢)まで成長できる女児の数に相当する.生まれた女児が子どもを生める年齢に達するまでに死亡する場合が考慮されている.(>1.0…将来人口は増加,=1.0…将来人口は増減しない,<1.0…将来人口が減少)純再生産率0.69➡純再生産率=            ×総母の年齢別女児出生数総再生産率=            の15〜49歳の合計年齢別女性人口母の年齢別女児出生数年齢別女性人口純再生産総再生産合計特殊出生(粗再生産)計算式女性の生命表の同年齢の定常人口10万人生まれてきた女児で,母と同じ年齢まで生存する子(次の世代の女児を生める)生まれてきた女児で,母と同じ年齢になる前に死亡する子(次の世代の女児を生めない)生まれてきた男児たとえば5人の女性が1人ずつ計5人の女の子を生むとする(総再生産率=1.0).5人の女の子全員が成人できるとは限らず,1人の女の子が死亡したとすると,その後は成人した4人の女性が計4人の女の子を生むことになる.この4人の女の子も全員が成人できるとは限らない.こうして総再生産率が1.0以下の場合,人口は将来的に減少していく.の15〜49歳の合計614QUESTION BANK保健師 2021※→(矢印)の向きは,過去10年の動向を示す.※合計特殊出生率>総再生産率>純再生産率という関係になる.厚生労働省:平成30年人口動態統計国立社会保障・人口問題研究所:人口統計資料集2019年版基本事項基本事項

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