教えてマメくん!関連図って何?何のために書くの?
実習の記録や看護過程の事例演習において、学生を悩ませることが多い「関連図」。
でも関連図ってそもそも何のために書くのでしょうか?
今回は、関連図が書けない看護学生さんのお悩みに『看護がみえる』シリーズでおなじみのマメくんが答えます!
看護過程の展開で役立つ関連図ってどんなもの?の記事はこちら
登場人物
お悩み解決アドバイザー
マメくん
マメくん
関連図の沼にハマる
看護学生
看護学生
事例演習の授業で看護過程を展開してるんだけど、関連図が書けないよー。
まあまあ、落ち着いて。それで、何のための関連図を書いてるの?
何のためって…患者さんの全体像を知るためじゃないの?
たしかに、患者さんを把握するために関連図を書くことが多いよね。でも、ひとことに関連図って言ってもいろんな関連図があるんだよ。
そうなの?
例えば「病態関連図」。病態関連図は、その名のとおり、病態に関する関連図だよ。その病気の発生機序や、どんな症状が出るのかが、わかりやすく書いてあるね。たとえばこんな感じの。
病態関連図の例(『看みえ④』p.269より)

関連図にいろいろ種類があるなんて考えたこともなかったなぁ。他にどんな関連図があるの?
「全体関連図」や「全体像」なんて言われることもあるのが、患者さんの情報から看護問題までをつないだ関連図だね。看護問題に対して看護介入を書くこともあるよ。これは、アセスメントでわかった患者さんの情報から看護問題までを関連図にしたものだよ。
アセスメント結果の全体像がわかる関連図の例(『看みえ④』p.312より)

この関連図について詳しくはコチラを読んでね
➡教えてマメくん!看護過程の展開で役立つ関連図ってどんなもの?
そっか。関連図って、とにかく病態も看護のことも全部入れなきゃいけないんだと思ってた…でも、そうすると書くことがたくさんで、何から書いていいのかわかんなくなっちゃうの。
そうだね。そもそも、「関連図」っていうのは、何かと何かの関連性をわかりやすく視覚化してみせるものなんだ。だから、何の関連性を把握したいかによって、書く内容は違うんだよ。
なるほど。だから、何のための関連図を書いてるか聞いたのね。
そのとおり!何の関連図を書くのか明確にしておくと、関連図は書きやすくなるよ。
わかったわ。
それに、関連図はあくまで、思考を整理するためのツールなんだよ。だから、関連図を書くことが目的にならないように気をつけよう。
(ドキっ!?)締め切りまでに矢印をつないで完成させるのに必死になってたわ。でも、書くことが目的じゃないなら、なんで先生たちは関連図を書かせるの?
それは、もちろん君たちが患者さんを理解するために役立ててほしいからだよ。それに、関連図をみれば君たちが患者さんをどうやって理解しているかみえるから、考えや理解が不足しているところがわかるよね。それを君たちに教えるために書いてもらってるんだよ。
私たちをいじめるためじゃないってことね。
そうだね。先生たちは、君たちが看護師になるために必要なことだと考えて書かせているんだ。
それなら、私も頑張って書いてみようかな。まずは、先生に何の関連性をみるために書く関連図なのか聞いてみる!
「今日のおさらい」
☑ 関連図を書くときは、何の関連性を把握したいのかを必ず確認しよう!
☑ 関連図はあくまでも思考を整理するためのツール
☑ 先生たちは関連図をみて、患者さんをどんなふうに理解しているかをチェックしている
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