A.はい。疾患や治療、発達段階なども「人間の反応」の原因・誘因になります。

不適切な「人間の反応」の原因・誘因は、アセスメントの視点に含まれる情報だけでなく、基礎情報に存在することもよくあります。例えば「運動量が不足している」という「人間の反応」の原因は、本人の意思で変えられる生活習慣とは限りません。「心機能が低下していてあまり運動できない」「下肢に麻痺があるため運動しにくい」「精神疾患の影響で運動をする気力がない」など、様々な疾患が原因になりえます。また、治療や発達段階などが原因になることもあります。

原因・誘因が複数あれば、看護師が部分的に介入できることもある

疾患や治療が原因の場合、原因に介入できるのは医師だけであることも多く、看護師が独自に介入できる可能性は低くなります。しかし、このような場合は看護師は絶対に介入できない、というわけではありません。例えば、「下肢に麻痺があるため運動しにくい」が原因だとしても、装具の使い方、運動に対する認識、運動についての知識、運動を妨げる他の要因(不快症状など)も同時に原因・誘因となっている場合、看護介入によって運動量を増やせるかもしれません。

「人間の反応」の原因・誘因は1つとは限らないため、介入できるものがないかどうか慎重に検討することが重要です。これについては、『看護がみえるvol.4 看護過程の展開』のコラム「原因によって介入者が異なるとはどういうことか」でも解説しています。

『看護がみえるvol.4』参照ページ

●「人間の反応」の分析(原因・誘因の特定を含む)について知りたい→p.95
●原因・誘因の分析の手順を知りたい→p.96
●コラム「原因によって介入者が異なるとはどういうことか」(具体例あり)→p.115
●アセスメントの視点とは何か?→p.48
●NANDA-Iの「問題焦点型看護診断」(不適切な「人間の反応」についての看護診断)→p.118

 
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看護がみえるvol.4 看護過程の展開

第1版 B5判 380頁
定価(本体3,300円+税)
ISBN 978-4-89632-801-1
発行日 2020-06-30