A.「人間の反応」が適切か適切でないか、また、意欲・願望を示しているかどうか明らかにすることです。
『看護がみえるvol.4 看護過程の展開(以下、看みえ④)』でアセスメントの段階として示している“「人間の反応」の解釈”では、次の2つをゴールとします。
①「人間の反応」が適切か、適切でないかを明らかにする
②「人間の反応」が意欲・願望を示しているかを明らかにする
1つずつみていきましょう。
①「人間の反応」が適切か、適切でないかを明らかにする
“「人間の反応」の解釈”では、アセスメントの視点ごとに、「人間の反応」はどのような状態であるかを考えます。まず、一般的な理想の「人間の反応」と比べて逸脱していないか、次に、その人にとって適切な「人間の反応」かを明らかにします。その結果、「人間の反応」は適切である、あるいは適切でないと解釈でき、適切でない場合は実在型問題となります。
②「人間の反応」が意欲・願望を示しているかを明らかにする
ここでは、アセスメントの視点ごとに、「症状をうまくコントロールしたい」「生活習慣を改善したい」といった意欲・願望を示しているかを考えます。意欲・願望があることと、「人間の反応」が適切・不適切なことは別の問題です。意欲・願望があっても、「人間の反応」が適切でない場合もあります。なので①と②は共存します。
図1(看みえ④p.92より)
関連するQ&A
●アセスメントの視点ごとに解釈する際、1つの「人間の反応」に適切な部分と適切でない部分が両方あったらどうすればいいですか?
●アセスメントの視点ごとの情報が不足していて「人間の反応」の解釈ができない場合は、どうしたらいいですか?
●アセスメントで行う“データから情報への変換”と“「人間の反応」の解釈”は何が違うのですか?
『看護がみえるvol.4』参照ページ
●“「人間の反応」の解釈”について詳しく知りたい→p.92
●「一般的な理想」や「その人にとって」とはどういうこと?(具体例)→p.93
●意欲・願望を示す「人間の反応」のなりゆきは?→p.99
●「人間の反応」とは何か?→p.12
●アセスメントの視点とは何か?→p.48
●実在型問題とは何か?→p.41
「Q&A一覧」へ戻る