お風呂のお湯があふれちゃう

 

お湯がたまる時間を考えるには3つの要素!

「お湯がたまる時間</font size>」は、「お湯を出す速さ</font size>」と「お湯の</font size>」から計算できます。

 

ナナちゃん家のお風呂は何分でためられる?

では、ナナちゃん家のお風呂が何分でためられるのかを考えてみましょう。

 

「速さ」でわかる!点滴の滴下速度①(1時間あたりの滴下量)

「量・速さ・時間」の関係は、点滴の滴下速度を出すときにも使うことができます。たとえば、以下のように医師から指示を受けたとき、あなたはどのように点滴の滴下速度を調整しますか?

医師の指示でわかっている要素は、「生理食塩水500ml(量)</font size>」と「3~8時の5時間(時間)</font size>」ですね。まずは、この要素を公式に当てはめて「1時間にどのくらいの量の生理食塩水を落とす必要があるか(速さ)</font size>」考えてみましょう。

点滴を1時間に100ml落とす必要がある、ということがわかりましたね。では、次に1時間に100ml投与</font size>するためには、1時間に点滴を何滴落とせばよいか</font size>を考えてみましょう。

ここで覚えておくべき要素がもう1つあります。それは、一般的な成人用の輸液セットは20滴で1ml</font size>と決まっているということです。さて、それでは1時間に100mlの点滴を落とすためには、1時間に点滴を何滴落とせばよいのでしょうか?

 

「速さ」でわかる!点滴の滴下速度②(1分間あたりの滴下量)

1時間あたり2000滴の点滴を落とせばよい、ということがわかりましたね。でも、1時間2000滴数えるのは大変……。せめて1分で何滴落とせばよいか知りたい! と思いませんか?

「時間→分」に変換するためには、時間の単位の関係</font size>を理解しておきましょう!

2000滴を60分で落とせばよい、ということがわかりましたね。ここまでわかればあと少し! 1分間に点滴を何滴落とせばよいか計算してみましょう!

ちなみに滴下速度については以下の公式も覚えておくと便利です。

「速さ」を使って看護国試を解いてみよう!

「速さ」の使い方について、皆さん何となく理解できたでしょうか。復習がてら「速さ」を使って実際の看護師国家試験問題を解いてみましょう。紙と鉛筆の準備はよろしいですか?

答え:①午後8時 ②300ml

 

おわりに

2問ともどのように「速さの式」を立てればよいか、わかりましたか?
今回ご紹介した内容は、看護学校で必要な高校までに学ぶことをおさらいできるドリル付き参考書、『看護初年度コレダケ -生物,数学,物理,化学,ことば-』のp.80~89に記載されています。

p.86~89には、今回紹介していない「速さ」に関する看護師国家試験問題を10問</font size>も掲載しています。看護師国家試験を説くうえでも必須の「速さ」に関する知識。問題演習を通して、今のうちに完璧に身に付けてしまいましょう!

上2問の解き方が知りたい方、ほかの「速さ」に関する問題や解き方が知りたい方は、ぜひ下記画像をクリックしてくださいね!

▲『看護初年度コレダケ -生物,数学,化学,コトバ-』
定価:(本体1800円+税)
ISBN:978-4-89632-791-5