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【新人看護師体験記】入職して3ヶ月、1年目の看護師はどんな風に働いている?

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【新人看護師体験記】入職して3ヶ月、1年目の看護師はどんな風に働いている?
実習対策
2019.08.27

病院実習に行って、病棟で働いている看護師さんと一緒に過ごしてみると、自分が実際に看護師になって病院に就職したら、どんな風に働くことになるのだろう?仕事のやりがいや喜びを感じる反面、大変なことや辛いこともあるのだろうか?と不安や気がかりに思うこともありますよね。
 
そこで、学生の皆さんにとって最も身近な看護師である、今年の4月から新人看護師として働きはじめた1年目の先輩方に、4月から6月の3ヶ月間に経験したエピソードを聞いてみました!
 

小児科は特にご家族との関係も重要!患児はもちろん「ご家族も看護する」という視点を、喘息の長期入院患児を担当して改めて実感!

Tさん(大学卒、勤務先:入院施設のある病院、配属:小児科)
 
 小児科に配属され、4~6月の3ヶ月の間にも感染症をはじめ、川崎病や白血病、呼吸器疾患など様々な疾患の患児を担当しました。なかでも最も印象に残っているのは、気管支喘息で入院してきた患児が長期入院となったときのことです。私は看護学校で、患者さんだけでなくそのご家族も看護の対象であるということを学んできましたが、看護師として働きはじめてからも、どんな風にご家族に接するべきかまだそのイメージをしっかりとつかむことができていませんでした。

 
 担当した気管支喘息の患児はダウン症も持っていたため、ご家族も付添いとして一緒に入院生活を送ることになりました。入院が長くなるにつれ、ご家族は患児の体調を心配する心労だけでなく、病院という慣れない環境やプライベートな空間があまりないという状況で、次第に心理的・身体的ストレスに追い詰められてしまっているようでした。
 
 そんななか一緒に担当していていた先輩の看護師は、ご家族のお話を1日に1回は必ず傾聴し、ご家族以外でもできることはできる限りサポートするので、いつでも相談してくださいということを繰り返し伝えていたのです。私はそれを見て、付添いのご家族が少しの時間でも休息をとれることは、長期化した入院生活を継続するのに不可欠な要素の1つであると気づき、ハッとしました。
  
 小児科は他科よりも特にご家族との関係が強い領域だと思います。ご家族の協力を得ることは看護を円滑に行ううえで重要なポイントだと思いますが、同時に「ご家族も看護していく」という視点を忘れず、今後も実践を重ねていきたいと思います。
 

患者さんと密にコミュニケーションがとれた看護学生時代との違いを、血液内科病棟で痛感。忙しくても、もっと患者さんに寄り添いたい!

Uさん(専門学校卒、勤務先:入院施設のある病院、配属:血液内科)
 
 血液内科に配属となり、白血病や多発性骨髄腫などの血液疾患を担当しています。3ヶ月間看護師として現場で働いてみて、まだまだ毎日勉強の日々ですが、看護学生時代に経験してきたことはひとつも無駄ではなかったなと感じています。今まさに看護学生が実習で病棟に来ているのを見て、少し前までの自分を思い出しています。
 
 学生の頃は、少数の患者さんのバイタルサインを測定したり清潔ケアの介助をしたり、患者さんとじっくりと関わる機会が多くありましたが、看護師となった今は受け持ちが5~6人と増えたうえ、それぞれに化学療法がたくさんあるので、点滴交換のときや隙間時間での介入しか時間をつくれていないのが現状です。念願の看護師になれて、嬉しさややりがいと同時に、学生の頃にしかできなかったこともあるのだなと痛感しています。あの頃もっと患者さんとコミュニケーションをとって、もっと気持ちに寄り添っていたら・・・と感じます。 
 
 患者さんの状態や気持ちを把握するためにもコミュニケーションは大切になってくると思うので、忙しいなかでも時間をつくって、少しでも患者さんの気持ちに寄り添った看護ができるよう頑張っていきたいと思っています。

 

神経内科で神経難病患者さんの吸引やカテーテル交換を積極的に経験して、自信を持って看護技術をマスターすることを目指す!

Gさん(専門学校卒、勤務先:入院施設のある病院、配属:神経内科)
 
 配属された神経内科の病棟では、ALSやパーキンソン病、多系統萎縮症などの神経難病のために気管切開や人工呼吸器の必要な患者さんが多く、吸引は必須の看護技術でした。その分、自分が実際に経験できる機会も多かったので、回数をこなすことで吸引などの看護技術に対して徐々に自信が持てるようになってきたところです。

 
 また、膀胱留置カテーテルや経鼻胃管カテーテルを留置している患者さんも多く、あらかじめ決まっているカテーテル交換の日には、先輩の行う交換の手技を積極的に見学しに行って学習経験を何度も積むように心がけています。
 
 入職して3ヶ月経ち、病棟での1日の流れや決まりごとなどがだいぶ理解できてきて、少しずつ働きやすくなってきましたが、分からないことや経験したことのない看護技術が多すぎてまだまだ不安はあります。今後、患者さんを受け持つようになるので、技術だけでなく看護計画やカルテの記載など、書類面での勉強も必要だなと思っています。
 

おわりに

先輩たちは、新人看護師として働きはじめて不安やとまどいを感じたり悩みを抱いたりしながらも、臨床の現場で経験を積みつつ患者さんからも様々なことを学んで、日々成長しているようですね。
 
学生の皆さんは、未来の自分の姿を想像することができたでしょうか。1年目看護師である先輩方のエピソードを、これからの実習や勉強に役立てていただければと思います。新人看護師体験記は今後も紹介していきますので、先輩たちの奮闘や成長を楽しみにしていてくださいね!

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【新人看護師体験記】入職して3ヶ月、1年目の看護師はどんな風に働いている?

実習対策
2019.08.27

病院実習に行って、病棟で働いている看護師さんと一緒に過ごしてみると、自分が実際に看護師になって病院に就職したら、どんな風に働くことになるのだろう?仕事のやりがいや喜びを感じる反面、大変なことや辛いこともあるのだろうか?と不安や気がかりに思うこともありますよね。
 
そこで、学生の皆さんにとって最も身近な看護師である、今年の4月から新人看護師として働きはじめた1年目の先輩方に、4月から6月の3ヶ月間に経験したエピソードを聞いてみました!
 

小児科は特にご家族との関係も重要!患児はもちろん「ご家族も看護する」という視点を、喘息の長期入院患児を担当して改めて実感!

Tさん(大学卒、勤務先:入院施設のある病院、配属:小児科)
 
 小児科に配属され、4~6月の3ヶ月の間にも感染症をはじめ、川崎病や白血病、呼吸器疾患など様々な疾患の患児を担当しました。なかでも最も印象に残っているのは、気管支喘息で入院してきた患児が長期入院となったときのことです。私は看護学校で、患者さんだけでなくそのご家族も看護の対象であるということを学んできましたが、看護師として働きはじめてからも、どんな風にご家族に接するべきかまだそのイメージをしっかりとつかむことができていませんでした。

 
 担当した気管支喘息の患児はダウン症も持っていたため、ご家族も付添いとして一緒に入院生活を送ることになりました。入院が長くなるにつれ、ご家族は患児の体調を心配する心労だけでなく、病院という慣れない環境やプライベートな空間があまりないという状況で、次第に心理的・身体的ストレスに追い詰められてしまっているようでした。
 
 そんななか一緒に担当していていた先輩の看護師は、ご家族のお話を1日に1回は必ず傾聴し、ご家族以外でもできることはできる限りサポートするので、いつでも相談してくださいということを繰り返し伝えていたのです。私はそれを見て、付添いのご家族が少しの時間でも休息をとれることは、長期化した入院生活を継続するのに不可欠な要素の1つであると気づき、ハッとしました。
  
 小児科は他科よりも特にご家族との関係が強い領域だと思います。ご家族の協力を得ることは看護を円滑に行ううえで重要なポイントだと思いますが、同時に「ご家族も看護していく」という視点を忘れず、今後も実践を重ねていきたいと思います。
 

患者さんと密にコミュニケーションがとれた看護学生時代との違いを、血液内科病棟で痛感。忙しくても、もっと患者さんに寄り添いたい!

Uさん(専門学校卒、勤務先:入院施設のある病院、配属:血液内科)
 
 血液内科に配属となり、白血病や多発性骨髄腫などの血液疾患を担当しています。3ヶ月間看護師として現場で働いてみて、まだまだ毎日勉強の日々ですが、看護学生時代に経験してきたことはひとつも無駄ではなかったなと感じています。今まさに看護学生が実習で病棟に来ているのを見て、少し前までの自分を思い出しています。
 
 学生の頃は、少数の患者さんのバイタルサインを測定したり清潔ケアの介助をしたり、患者さんとじっくりと関わる機会が多くありましたが、看護師となった今は受け持ちが5~6人と増えたうえ、それぞれに化学療法がたくさんあるので、点滴交換のときや隙間時間での介入しか時間をつくれていないのが現状です。念願の看護師になれて、嬉しさややりがいと同時に、学生の頃にしかできなかったこともあるのだなと痛感しています。あの頃もっと患者さんとコミュニケーションをとって、もっと気持ちに寄り添っていたら・・・と感じます。 
 
 患者さんの状態や気持ちを把握するためにもコミュニケーションは大切になってくると思うので、忙しいなかでも時間をつくって、少しでも患者さんの気持ちに寄り添った看護ができるよう頑張っていきたいと思っています。

 

神経内科で神経難病患者さんの吸引やカテーテル交換を積極的に経験して、自信を持って看護技術をマスターすることを目指す!

Gさん(専門学校卒、勤務先:入院施設のある病院、配属:神経内科)
 
 配属された神経内科の病棟では、ALSやパーキンソン病、多系統萎縮症などの神経難病のために気管切開や人工呼吸器の必要な患者さんが多く、吸引は必須の看護技術でした。その分、自分が実際に経験できる機会も多かったので、回数をこなすことで吸引などの看護技術に対して徐々に自信が持てるようになってきたところです。

 
 また、膀胱留置カテーテルや経鼻胃管カテーテルを留置している患者さんも多く、あらかじめ決まっているカテーテル交換の日には、先輩の行う交換の手技を積極的に見学しに行って学習経験を何度も積むように心がけています。
 
 入職して3ヶ月経ち、病棟での1日の流れや決まりごとなどがだいぶ理解できてきて、少しずつ働きやすくなってきましたが、分からないことや経験したことのない看護技術が多すぎてまだまだ不安はあります。今後、患者さんを受け持つようになるので、技術だけでなく看護計画やカルテの記載など、書類面での勉強も必要だなと思っています。
 

おわりに

先輩たちは、新人看護師として働きはじめて不安やとまどいを感じたり悩みを抱いたりしながらも、臨床の現場で経験を積みつつ患者さんからも様々なことを学んで、日々成長しているようですね。
 
学生の皆さんは、未来の自分の姿を想像することができたでしょうか。1年目看護師である先輩方のエピソードを、これからの実習や勉強に役立てていただければと思います。新人看護師体験記は今後も紹介していきますので、先輩たちの奮闘や成長を楽しみにしていてくださいね!

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