国試対策とは……。教科書を端から端まで覚えること、ではありません。いろんな参考書を買ってガムシャラに勉強すること、でもありません。 
では、国試対策とは何なのか、どう進めればよいのかを4ステップで紹介します。
 
国試対策をもう始めている人も、これから急いで始める人も合格にグッと近付く内容となっているので、ぜひぜひ一読ください。


【1歩目】国試の全体像を知ろう!

突然ですが、みなさんが休日に登山をするとしたら、まず何を考えますか?
ほとんどの人は「登る山がどんな山なのか」を調べるのではないでしょうか。
実はコレ、国試対策でも同じです。登る山(国試)の特徴(出題傾向)を知ることがとても重要なのです。

そこで過去の看護師国試(※)で出題された分野を、よくでる順に並べたランキングを表1にまとめました。

表1 よくでる分野ランキング

配点
順位 分野* 出題割合 合計 必修 一般 状況
1 基礎看護学 11.1% 33.2 12.8 15.0 5.4
2 健康支援と社会保障制度 9.2% 27.4 9.6 15.4 2.4
3 精神看護学 8.1% 24.3 0.7 7.4 16.2
4 母性看護学 8.1% 24.1 1.4 6.9 15.8
5 成人看護学総論 6.8% 20.2 2.9 8.9 8.4
6 小児看護学 6.5% 19.3 2.4 7.3 9.6
7 在宅看護論 6.2% 18.6 0.5 6.9 11.2
8 脳・神経疾患 5.1% 15.2 1.3 5.9 8.0
9 老年看護学 4.1% 12.2 1.8 6.6 3.8
10 呼吸器疾患 3.8% 11.3 1.1 5.0 5.2
11 循環器疾患 3.5% 10.3 1.5 4.0 4.8
12 基礎医学 3.4% 10.2 4.2 4.0 2.0
12 看護の統合と実践 3.4% 10.1 1.5 4.6 4.0
14 内分泌・代謝疾患 3.2% 9.4 1.9 5.7 1.8
15 消化管疾患 2.9% 8.6 1.1 4.3 3.2
16 腎・泌尿器疾患 2.8% 8.3 1.0 3.7 3.6
17 運動器疾患 2.4% 7.3 0.5 3.0 3.8
18 女性生殖器疾患 1.9% 5.6 0.3 3.1 2.2
19 肝・胆・膵疾患 1.4% 4.3 0.8 1.3 2.2
19 血液・造血器疾患 1.4% 4.1 0.6 2.3 1.2
21 耳鼻咽喉疾患 1.3% 3.8 0.1 2.1 1.6
22 感染症 1.2% 3.5 0.8 1.7 1.0
23 免疫・アレルギー疾患・膠原病 1.1% 3.3 0.1 2.2 1.0
24 眼疾患 0.7% 2.2 0.1 1.3 0.8
25 皮膚疾患 0.4% 1.2 0.1 0.5 0.6
26 歯・口腔疾患 0.3% 0.8 0.4 0.4 0.0

* 『レビューブック』および『クエスチョン・バンク』の章 

このランキングを見て,何か気づくことはないでしょうか……
上位5分野(オレンジ色の部分)の配点の合計は300点満点のうち、129.2点(必修:27.4点、一般・状況設定問題101.8点)もあり、下位5分野(青色の部分)の配点の合計は300点満点のうち、11.0点(必修:1.5点、一般・状況設定問題9.5点)しかないのです。

つまり、

  • 看護師国家試験には分野によって配点に大きな偏りがある

ということがわかりますね

看護師国試の頻出分野を常に意識するためにも
表1を「レビューブック」などの目につく場所に貼っておくことをオススメします。

【2歩目】「必修40点、一般/状況170点」が合格ライン

頻出分野がわかったら、次に知っておく必要があるのが合格ラインです
看護師国試の合格ラインは、「必修40点(50点満点)、一般/状況設定問題170点(250点満点)」とされています。
つまり看護師国家試験は満点を目指す試験ではなく、合格点をとれればよいということです。

  • 看護師国試では必修40点、一般・状況170点の合格点をとれればよい。

では、合格ラインに達するための効率的な学習とはどのようなものでしょうか。

【3歩目】優先順位を意識して「得点につながる勉強」をしよう

合格ラインに達するために重要なこと、それは学習する分野に優先順位をつけることです。
そして、優先順位が高い分野とは出題されやすい分野です。
当たり前のことではありますが、とても重要な考え方です。

ここで、必修問題、一般/状況設定問題それぞれのよくでるランキングのTOP5を見てみましょう。

必修問題配点TOP5
第1位 基礎看護学
第2位 健康支援と社会保障制度
第3位 基礎医学
第4位 成人看護学総論
第5位 小児看護学

一般/状況設定問題配点TOP5
第1位 精神看護学
第2位 母性看護学
第3位 基礎看護学
第4位 在宅看護論
第5位 健康支援と社会保障制度

これらの配点を合計すると、必修問題では31.9点(合格点40点)、一般・状況設定問題では102.6点(合格点170点)の配点をそれぞれこの5分野だけで占めていることがわかります。
これだけの配点があるということは、合格のためには必ず押さえておかなければならない分野と言えます。

  • 看護師国家試験の対策は、出題されやすい分野から

苦手だからといって、配点の少ない分野とかに多くの時間をかけてしまい、配点の多い分野の対策に手が回らなくならないように気をつけましょう。

【4歩目】正答率75%以上の問題をおさえよう

では、出題されやすい分野は隅から隅まで勉強したほうがいいのでしょうか?
2歩目でもお伝えしましたが、「看護師国試は、高得点をとる必要はない」のです。
実は、看護師国試では正答率が75%以上の問題を正解すれば、合格点に達することが小社の分析で分かっています。
つまり、難しい問題まで正解することよりも、

  • 多くの人が解ける、正答率75%以上の問題を落とさない

ことが看護師国試では重要なのです。
出題されやすい分野の中でもまず正答率が75%以上の問題を優先し必ず解けるようにしておきましょう。
言い換えれば配点の少ない分野でも、正答率75%以上の問題は最低限押さえておく必要があると言えますね。

小社書籍『QB(クエスチョン・バンク)』には以下のように正答率・選択率が掲載されているので、正答率の高い問題に絞って解くことができます。

まとめ

国試対策がなんとなくつかめてきたでしょうか?
ここまでの内容をまとめると、
看護師国試に最短で合格するためには
①頻出されている分野から優先する
②正答率75%以上の問題を必ず解けるようにしておく
の2つを意識して勉強することだと言えますね。
次回の記事「【第108回看護師国試】 よくでる分野 TOP3!」では、分野ごとに国試に頻出している内容を分析します。
こちらも読んで、国試という山を制覇しましょう!

次回配信予定

■【第108回看護師国試】 よくでる分野 TOP3!(11/15  更新予定)