看護師国家試験によく問われる分野はどこなのか、第99〜106回(第103回追試を含む)の全2,160問を徹底分析した結果を発表します!
第1位 基礎看護学(32.2点/300点)
出題項目 | 配点合計 | 1回あたりの配点 |
褥瘡 | 16 | 1.8 |
コミュニケーション | 14 | 1.6 |
輸液 | 14 | 1.6 |
看護過程 | 13 | 1.4 |
医の倫理/看護の倫理 | 12 | 1.3 |
誤嚥リスクのある患者の食事介助 | 12 | 1.3 |
経管栄養法(経鼻経管/胃瘻・腸瘻) | 12 | 1.3 |
導尿 | 11 | 1.2 |
酸素療法 | 11 | 1.2 |
消毒/滅菌 | 10 | 1.1 |
基本的な体位 | 10 | 1.1 |
患者の移動・移送 | 10 | 1.1 |
捨てたら落ちる! 最重要科目
基礎看護学は、国試300点中32.2点(10.7%)を占める最重要科目です。特に注目してほしいのが、必修で12.7点出題されていること。つまり、基礎看護学の学習をおろそかにすると、必修が8割(50点中40点)に到達せず、不合格になってしまうということです。
だからといって、心配する必要はありません。“基礎” という名のとおり、授業や実習で学んだ基本的な内容が出題されるので、これまでの学習をおさらいすることで対策できる科目です。
第2位 健康支援と社会保障制度(27.8点/300点)
出題項目 | 配点合計 | 1回あたりの配点 |
介護保険制度の概要 | 18 | 2.0 |
精神保健福祉法 | 16 | 1.8 |
保健師助産師看護師法 | 15 | 1.7 |
医療保険制度の概要 | 12 | 1.3 |
施設サービス | 10 | 1.1 |
労働基準法 | 10 | 1.1 |
医療法 | 10 | 1.1 |
世帯構造 | 9 | 1.0 |
地域密着型サービス | 9 | 1.0 |
環境の変化と健康への影響 | 9 | 1.0 |
範囲は広いが、覚えれば得点できる科目
健康支援と社会保障制度は、他章とは大きく異なり、統計、法律、制度という暗記テーマがずらりと並びます。そして、必修で9.9点出題されているので、基礎看護学と同じく“捨てたら落ちる科目”といえます。
覚えてしまえば得点できる科目ですが、逆に言えば、覚えなければ得点できないうえに範囲も広いので、後回しにせず少しずつ学習を進めることをオススメします。特に、介護保険制度は毎年出題されているので、必ず学習しておきましょう。
また、最新年度版の資料・参考書で学習する、ということも覚えておいてください。例えば、平成26年に『難病の患者に対する医療等に関する法律』という法律が施行され、難病に関する制度が大きく変わってきています。せっかく覚えたのに古い情報だった、ということにならないよう気をつけてください。
第3位 母性看護学(24.6/300点)
出題項目 | 配点合計 | 1回あたりの配点 |
産褥の経過 | 22 | 2.4 |
新生児の生理 | 16 | 1.8 |
母乳栄養/授乳 | 12 | 1.3 |
新生児の看護 | 9 | 1.0 |
低出生体重児 | 9 | 1.0 |
妊娠に伴う母体の変化 | 8 | 0.9 |
分娩経過 | 6 | 0.7 |
分娩第1期 | 6 | 0.7 |
妊娠期間 | 5 | 0.6 |
妊婦の保健指導 | 5 | 0.6 |
妊婦の栄養指導 | 5 | 0.6 |
急速遂娩 | 5 | 0.6 |
状況設定問題で頻出の重要科目
頻出科目の第3位には、母性看護学がランクイン。注目すべきは、状況設定問題で16.0点も出題されている点です。状況設定問題は1問2点(必修・一般問題は1問1点)なので、得点源として活用できる分野です。一方で、必修問題では1.4点分しか出題がありません。
頻出テーマは、なんといっても「産褥の経過」。全科目、全テーマのなかで最多の22点をマークしています。第99~106回において毎回出題(第105回を除く)されているので、必ず学習しておきましょう。
全26分野の配点ランキングは「【第107回看護師国試】国試対策 はじめの”4歩”」からご確認ください。