「保健師課程を選択したけど何をすればいいの?」看護師と違って情報量の少ない保健師課程について、編集部によく寄せられる質問をまとめました。

A. 事前に目的を整理しておきましょう。

 保健師の活動は、病院実習とは違い、一見しただけでは、何を目的とした活動かわからず、戸惑うこともあるかもしれません。例えば、難病患者の家庭訪問では話題の中心が疾患ではなく、日常生活や家族の話題ということもあるでしょう。保健師は、対象者の状況や家庭訪問の目的に応じて、話題の内容や会話の組み立て方を選んでいます。事前に家庭訪問の対象者が決まっている場合は、訪問記録で対象者の生活状況を把握し、自分なりに目的を整理して、家庭訪問に同行しましょう。訪問目的を事前に整理して家庭訪問に同行すると、「なぜ保健師はその話題を話すのか」という理由がみえてきて、実習が楽しくなりますよ。
 実習によっては、参加する事業が当日に変更されることもあります。持ち運びに便利な『保健師国家試験のためのレビューブック(RB保健師)』は、コンパクトサイズの本の中に、各法律などのエッセンスが凝縮されているため、急な変更があっても、実習の昼休みなどにサッと確認ができるのでオススメです。
 

A. 看護師国試よりもさらに問題文を読み取る力が求められます。

 保健師国試では、「対象者の状況に合わせた保健師の判断」を問う出題が多くみられます。なかでも「優先順位の高いもの」を選択する問題では、「どの選択肢も間違いとは言い切れない」、「状況設定が変わると解答が変わる」といった判断に迷う選択肢が並んでいます。これらの問題に対応するためには、知識を覚えるだけでなく、問題文の状況を読み取る力が必要となります。
 さらに看護師国試ではほとんど触れられることのない「疫学」「統計学」についても必ず出題されます。『クエスチョン・バンク保健師国家試験問題解説(QB保健師)』を活用して、保健師国試の問題に慣れていきましょう。

 

A. 遅くとも半年前には対策を始めましょう。

 公務員試験の日程は、自治体によって異なりますが、多くの自治体で5~9月に実施されます。試験日が重なる自治体もあるので、自分が受験したい自治体の試験日程を確認して勉強の計画を立てましょう。試験には教養試験、専門試験、面接などがあります。大学4年の5~9月というと、実習や卒論などとも重なるため、計画的に準備をしていきましょう。

教養試験

 教養試験の内容は、歴史、数的処理、文章理解など大変幅広いです。自治体が公開している過去問や書店にある参考書などで、遅くとも受験の半年前には対策を始めましょう。

専門試験

 専門試験では、保健師の専門知識が問われるため、保健師国家試験レベルの基礎知識を身につけておくことが肝心です。『QB保健師』、『RB保健師』を活用して基礎知識を備え、さらに『公衆衛生がみえる』で、視覚的にもイメージをつけて対策していきましょう。受験生の多くが、専門試験の勉強に力を入れているため、基礎ができていないと、ほかの人ができている問題を落としてしまう可能性もあります。教養試験と同様に、遅くとも受験の半年前には対策を始めましょう。
 
 その他、論述試験や面接試験については学校の先生に相談して練習する方法があります。論述試験のテーマは様々なので、医療保健福祉関連の最新の情報や時事問題をおさえておきましょう。

いかがでしたか?卒論や看護師国試の対策と並行しながら保健師の勉強をするのは大変ですが、 早いうちから対策を進めましょう!
 
※本記事は、弊社発行の無料情報誌『INFORMA for Nurse 2017春夏号』から文章・画像を転載・引用しています。