看護実習中は、予習・復習、レポート作成とやらなきゃいけないことがいっぱい!
そんな時期、全国の看護学校の図書館でひっぱりだこになるのが、『なぜ?どうして?』シリーズ。
「実習前に読んでおく」定番の参考書になっています。
では、どうして先輩たちは、実習前に『なぜ?どうして?』を読むのでしょうか。
また、効果的に活用するにはどうすればよいのか、先輩たちの成功事例を紹介します。
成功例1 実習前の「イメージづくり」に使った
- 教科書を読んでもイメージできなかったこと(患者さんの表情や検査・治療による影響、治療のながれ、看護の展開など)が、『なぜ?』を読むとイメージしながら理解できました。
イメージできたからこそ実習でも根拠が理解できたし、記憶に残すことができたのだと思います。(茨城県 I.Mさん)

指導者さんの質問に即答!
- 『なぜ?』で読んだのと同じ状況に遭遇し、指導者さんに質問されることが何回かありました。そのたびに、奥深いところまで掘り下げて書いてあることを実感しました!(山口県A.Mさん)
- 『なぜ?』を読むと、根拠も一緒にすんなりと頭に入ってきて、指導者さんの質問にもすぐ答えることが出来ました。(愛知県N.Sさん)
受け持っていない疾患も
- 実習で担当しなかった疾患や検査、技術、看護師の役割など、『なぜ?』のストーリーのなかでイメージしながら知識を身につけることができました。(東京都Y.Sさん)
- 『なぜ?』を読むと実習で経験していない分野でも実習したような印象になり、状況設定問題や一般の事例問題が解きやすくなりました。(神奈川県F.Mさん)

解説!
看護実習が始める前に関連する分野の『なぜ?』を読んでおけば、看護実習直前に担当患者さんが決まっても慌てることはありません。疾患は沢山ありますが、『なぜ?』で主要な疾患の病態・メカニズムを知っておけば、違う疾患でも考えて答えを導きだすことができるからです。
上記で紹介した学生さんたちは、まさにそのことを実感されたようですね。
たとえば「胃がん」「大腸がん」などの章を読んで、消化器のしくみや看護の“根拠”を理解しておくと、ほかの消化器疾患の多くにも応用がききますよ!
成功例2 患者さんの心情がイメージできた
- 『なぜ?』には患者さんの心の状態が描かれており、患者さんの心情が1人ひとり違います。「言葉には出さないけれど患者さんはこんなふうに思っているのかもしれない」と、考えさせられる事例・場面も多かったです。(茨城県I.Mさん)
成功例3 眠れない前日に読んで気持ちを落ち着かせた
- 実習前に1回読んで、緊張で眠れない実習前日に気持ちをおちつかせたりしてました。(長野県K.Mさん)
- 実習の前に購入して読むことで不安が減って楽しく実習できた。(大分県A.Tさん)
- 実習前の学習に使用しました。ストーリーを読み、知識を得ることで、実習に対する不安が軽くなっていくような感じがしました。(埼玉県M.Nさん)
解説!
看護実習がはじまると、心の余裕がなくなりがち。時間があるときに、『なぜ?』を読んで患者さんの気持ちをじっくり考えておくと、関わりかたのヒントになると思います。
『なぜ?』にはいろんな患者さんが登場しますので、擬似体験がたくさんできると思います。
たまたま読んだところが次の日ばっちり役立った!っていう話もよく聞くんですよ◎成功例4 定期試験にも役に立った
- 模試の成績が伸びずに絶望に打ちひしがれていましたが、ネコナースのおかげで国試本番でも思い出してスラスラ解けました。1年前、実習のためになんとなく手に取ってみた本に、こんなに助けられるとは思いませんでした。(神奈川県O.Mさん)
- 『なぜ?』を読んで完全に理解することができ、『なぜ?』で得た疾患の病態を他の疾患に応用して問題を解けるようになりました。今は苦手な分野は『なぜ?』のおかげでほとんどないです。(東京都M.Oさん)
- 選択肢のなかにビビッとくるものがあり、その選択肢しかありえないって思える現象に何度も何度も出会いました。国家試験中もです!その答えの根拠になる知識は全て『なぜ?』のなかにあったと感じます。(山梨県K.Mさん)
先輩たちの利用法を紹介します
さて、『なぜ?』を使った成功例をみてきましたが、先輩たちはどのような使い方をして成功したのでしょうか。いくつかのパターンを紹介しますので、参考にしてみてください!
- テスト前、実習前の空いた時間に読み、長期休暇中も繰り返し読んでいました。おかげで「去年テストに出たのに忘れてしまった」ということが少なく、ずっと上位の成績をキープすることができました。(福岡県T.Cさん)
- 知識を定着させようと思い、夏休みはひたすら『なぜ?』を書き写しました。その後に『QB』に挑戦すると「あ!これの根拠がわかる!」と、消去法ではなく根拠をわかったうえで解き進めることができました。成績も上がり、毎回学年1〜2位の成績をとることができました。(奈良県T.Yさん)
- 2年生のときに『なぜ?』を全巻買い、通学時に読んでいました。それ以外はほとんど国試の勉強をしていなかったのですが、4年生になって初めて受けた模試で、学年2位のA判定でした。電車にゆられながら、気が向いたときになんとなく読んでいただけなのに、知らず知らず知識が身についていました。(大阪府G.Aさん)
みなさん、いかがでしたでしょうか?
是非『なぜ?』を読んで看護実習や看護師国試に役立ててみてくださいね!